【2013年7月26日(金)石巻かほく掲載】

手作り総菜が人気の「正廣」
◇ノウハウ生かし提供
長年勤めた食肉卸会社(石巻市魚町)が東日本大震災で被災し、失業したため、昨年12月、地元のJA石巻二俣支所の食材センターを間借りし、手作り総菜&食肉加工の店「正廣」を開業した。店は、県道石巻河北線沿いの二俣小そばにある。
店名は店主梶原正広さん(50)の名前から取った。「広だと足がないので、両足でしっかり立ち営業ができるようにと、旧字を使った」
県産三元美豚のロース、モモ肉、バラ肉や国産若鶏ムネ肉、豚塩ホルモンのほか、手作りの美豚をはじめ牛タン、カレーなど各種メンチカツ、コロッケ、角煮、煮込みハンバーグなどを販売する。
三元美豚メンチカツは一番人気。常連客も多く、一度に20~30個まとめ買いする人もいる。
「珍しい」と好評なのがミネラルたっぷりのひじきコロッケ(120円)。「お土産品として購入してくれるお客も多い」
予算に応じてオードブル、しゃぶしゃぶセット、バーベキュー用焼き肉セットなどの予約も受け付ける。スタッフは、前職の同僚1人と妻のり子さん(53)の3人。
「培ったノウハウを生かし、消費者に喜んでもらえる商品を提供したい。気軽に立ち寄ってほしい」
■メモ
営業時間は午前10時~午後6時。
定休日は日曜日。
石巻市大森太平6の1。
0225(62)4760。
東日本大震災を乗り越え、石巻地方で営業を続ける店や伝統を守る店、新たな店、個性的な店などを紹介するコーナーです。「石巻かほく」に連載中。「猫の目」では毎週火・金曜更新します。